|
財団法人 東京顕微鏡院 |
当法人は、明治24年(1891年)4月に細菌学者遠山椿吉博士が東京・京橋に開設した東京顕微鏡検査所が発祥であり、平成13年に創設110年を迎えました。
遠山椿吉博士は、学友北里柴三郎が公的基盤のうえに伝染病研究所を設けて活動したのに対し、純民間機関として、官の制約や援助を受けることなく、自らの力で活動してきました。この精神は戦後の再興から今日に至るまで、一貫して、自立性の尊重として受けつがれています。事業の三本柱としては次のものがあります。
■公益事業
創業の精神は、自主独立を旨とし、保健医療および衛生科学に関する先端的研究と技術の開発、ならびに公衆衛生の普及啓発についての先駆的役割をになうことにあります。このような目的のもとに、以下のような公益事業を積極的に行い、活力ある法人をめざしています。
■保健医療事業
保健医療事業は、健康医学センターを核として外来診療、人間ドック、健康診断、糖尿病センター、臨床検査のほか、THP(トータル・ヘルス・プロモーション・プラン)や「こころとからだの相談室」活動として、メンタルヘルス、保健、運動、栄養に関する相談・指導、健康教育など幅広く展開しています。
健康診断、外来診療、人間ドックともに画像診断は専門医によるダブルチェック方式をとっています。なかでも、ビデオテープ併用透視検査やDR低線量透視検査による消化管(食道、胃、大腸)がん検診、コルボ診併用による子宮頚がん検診、必要に応じて内膜細胞診による子宮体がん検診や超音波検査、ケースにより乳房X線撮影や超音波検査による乳ガン検診、ヘリカルCTスキャンによる肺がん検診など、常に高精度の診断をめざし積極的に取り組んでいます。
■食品・環境保健事業
食品・環境保健事業は厚生大臣指定の食品衛生検査所、登録衛生検査所、簡易専用水道の検査機関、水質検査、空気環境検査の登録を基盤に、快適な生活環境を確保するための統合的な検査機関として活動しています。
微生物学的検査をはじめとする各種の検査事業は創設以来100年を超える歴史と実績を有しています。確かな精度管理のもとに、時代を先取りし行政の動向を的確に把握し、新しい知見と最新鋭の機器装置を駆使して提供するデータは高い評価を得ています。また、研究・試験的な分野においても国、地方自治体や各種の公的機関と連携し、公益性を重視して積極的に取り組んでいます。
|
|
|