下村満子の生き方塾 心を高める坐禅会
開催日:2020年9月25日~27日 場所:京都 円福寺
京都の禅寺で坐禅三昧
「下村満子の生き方塾」の「心を高める坐禅会」は、去る9月25日から27日までの3日間、京都の円福寺で「接心」と呼ばれる坐禅合宿を行いました。
円福寺は、京セラ創業者で、「盛和塾」塾長だった稲盛和夫京セラ名誉会長が、得度・修行された臨済宗の禅寺で、「心を高める坐禅の会」のメンバーの多くが元盛和塾生であることもあり、同寺での接心は、かねてからの夢でした。
福島県からの塾生4人をはじめ、各地から合わせて29人が参加し、観光とは一切無縁の専門修行道場だけが持つ凛とした空気の中で、朝4時半から夜9時まで、坐禅三昧の丸2日間を過ごしました。これは「生き方塾」の「接心」に全面的に協力して下さった円福寺僧堂師家の政道徳門老師、雲水の方々のおかげです。参加者は異口同音に「こんな素晴らしい接心は初めて。来年も是非ここで坐りたい」と熱く感想を話していました。
円福寺は1783年(天明3)、臨済宗最初の専門道場、江湖道場として建立されました。重要文化財で日本最古と伝えられる達磨大師坐像が坐禅堂の聖僧として安置されているので「達磨堂」とも呼ばれています。
達磨坐像は昭和2年(1927)国宝に指定され、現在は重要文化財。稲盛和夫京セラ名誉会長と京セラは、老朽化著しい本堂と庫裡を見かねて、2003年(平成15)に寄進し、本堂と庫裡は再建されました。
五感が研ぎ澄まされた接心
接心参加者の感想
感想:初めての体験の連続でしたが、学ぶこと、気づかされることが多かった3日間でした。ただ坐っているだけで、生きていることの充実感、爽快感、満足感などに満たされ、ただただ感謝あるのみです。コロナ禍で厳しい状況にありますが、これらの体験を仕事に生かしたいと思います。
感想:稲盛さんが得度した円福寺の佇まいをみて、改めて稲盛さんの偉大さを知りました。雲水の立ち振る舞い、托鉢帰りの読経の声に神々しさを憶えました。下村塾長が、海を例に出して、本質界を知らないから、欲望渦巻く現世、現象界では争いが続くとの説明に納得しました。
感想:5キロしか走れないのに、フルマラソンに申し込んだ思いです。足の痛さに、達磨になりたいと思いましたが、みんなも痛いことを知ってホッとしました。政道老師の、「坐禅は自分のペースでいい」という言葉に感銘を受けました。来年も是非円福寺でやって欲しい。
感想:禅寺という素晴らしい環境の下での接心。幹事の皆さんに感謝します。今回の接心では、体と心の大切さを知りました。普段はいい加減な食生活をしていますが、どうして人は食べるのかを再認識し、坐禅で心を整える意味もあらためて教えられました。円福寺に滞在していた時は、五感が研ぎ澄まされた感じでした。
2020年11月3日更新